平成22年2月定例山梨県議会

平成22年2月定例県議会  2月17日~3月23日

会派「自由民主党輝真会」を代表して代表質問を行いました  ( 2月25日 )

S-010JPGIMG_5062 


質問項目 (質問時間 40分)

1  平成22年度当初予算の編成について
2  総合的な防災体制の充実について
 (1) 県内一消防本部化の推進と地域防災力の強化について
 (2) 災害時における県の体制づくりについて
3  北富士演習場問題について
4  森林保全等を目的とした新税の導入について
5  森林における水資源の保全について
6   農協合併の推進について
7   富士北麓の魅力あるゾーン形成の実現について
 (1) 富士箱根伊豆交流圏構想について
 (2) 富士北麓国際交流ゾーン構想について
8   高校授業料の無償化について



質問要旨

1  平成22年度当初予算の編成について

  県税収入は大幅な落ち込みが続いており、予算編成に当たり、主要基金を取り崩さざるを得ない状況にあるなど県財政の状況が厳しいことは承知しているが、地域経済の回復や成長なくして財政再建は図られず、限られた財源を地域経済の回復に重点的に振り向ける必要があると考える。
  そこで、どのような点に意を用いて予算編成をされたのか所見を伺う。

  県は、地域が抱える課題に対して、創意工夫を発揮し県民の負託に応えていくことが何よりも大切である。
  そこで、産業の振興や医療・福祉分野など、地域課題に即応した予算編成に意を用いる必要があると考えるが所見を伺う。


2  総合的な防災体制の充実について

(1) 県内一消防本部化の推進と地域防災の強化について
 
   県内一消防本部化を具体的に進めるための組織として、県内市町村長等で構成される山梨県消防広域化推進協議会が設置されたが、広域化に向けては分署機能や消防施設の適正配置など調整が困難な課題が数多く残されている。
  広域化を円滑に進めるためには、協議会において県が調整への積極的な役割を果たしていくことが必要と考えるが所見を伺う。

  大規模災害における被害を軽減するためには、行政や消防などによる防災対策は当然であるが、家庭や地域での備えなど、いわゆる地域防災力の強化が重要である。
  そこで、地域防災力の強化に向け、これからは、初期救助活動に必要な知識や技能を高めていくよう、県も積極的に取り組んでいくことが必要と考えるが所見を伺う。
  
(2) 災害時における県の体制づくりについて

   国民生活や企業活動のインフラを担う電話や電力会社などにおいては、災害発生時にもサービスを中断することがないような体制づくりを既に進めている。 
  県では昨年、新型インフルエンザが大流行し、感染が職員にも広がった場合への備えとして行動計画を策定したが、災害時において、行政機能が損なわれるような被害を想定した体制づくりが必要と考えるが所見を伺う。


3  北富士演習場問題について

 演習場の賃料の交渉窓口は北富士演習場対策協議会であるが、県は、演習場の大地主として地域の声を聞き、地域の課題を十分に把握しながら賃料の交渉にも地域の思いを反映していく必要があると考えるが所見を伺う。


4  森林保全等を目的とした新税の導入について

  森林保全等を目的とした新税の導入については、県民に新たな負担を求めるものであり、実施に当たっては、その目的や内容、必要性等を県民に十分に説明し理解を得ることが必要である。
  そこで、平成24年度の導入に向け、今後どのような検討を進めていこうとしているのか、また、新税を財源とする事業と、その実施により期待される成果について伺う。


5  森林における水資源の保全について

  水資源の確保が目的と推測される外国資本による森林買収の打診の事   例があったことから、林野庁が調査を行ったとの報道があった。
  県においても、このような動きなどについて市町村等と連携を図りながら定期的に実態把握を行う必要があると考えるがどうか、また、このような動きが本格化した場合にも即応できるよう検討を進める必要があると考えるが所見を伺う。


6  農協合併の推進について

  本県のJAグループは「県一JA」を目指し、段階的に統合を行うとしている。
  しかしながら、農協を取り巻く経営環境が一段と厳しさを増している中、「県一JA」化による経営強化は喫緊の課題であり、速やかに実現する必要性があると考えるが所見を伺う。


7  富士北麓の魅力あるゾーン形成の実現について

(1) 富士箱根伊豆交流圏構想について

  昨年十月の山梨・静岡・神奈川三県サミットにおいて「富士箱根伊豆交流圏構想」が決定されたが、今後、どのようにして三県が足並みを揃え、構想の推進と具体化をしていこうとしているのか伺う。   

(2) 富士北麓国際交流ゾーン構想について

   本年度、構想策定委員会を設け策定に向け検討されているが、構想の内容と、その具体化に向けた取り組みについて、おおよそエリアを同じくする富士山・富士五湖観光圏整備計画との関係を含めて伺う。


8  高校授業料の無償化について

  高校授業料については、公立高校の無償化と私立高校における負担軽減を行う方向で準備が進められているが、公立高校が無償となるだけに私立高校の負担感は増すばかりである。
   全国的にも国の制度に上乗せして、低所得世帯における私立高校授業料の無償化に向けた検討が進められている中で、県はどのように対応していくのか所見を伺う。


 

平成22年富士吉田商工会議所新年賀詞交歓会

平成22年1月7日(木) ハイランドリゾートホテル&スパ

                 平成22年 富士吉田商工会議所「新年賀詞交歓会」

S-010JPG0034 

 

来賓としての祝辞 要旨

 ご紹介をいただきました県議会の武川です。
 皆様、改めて新年明けましてお目出とうございます。
この地域が平穏の中で希望の新春を迎えられましたこと、お互いに感謝し喜び合いたいと存じます。
 まず以って、富士吉田商工会議所の新年賀詞交歓会が盛大に開催されましたことを、心からお喜び申し上げます。
 只今、堀内光一郎会頭から縷々お話がありましたので、重複を避けて一言ご挨拶を申し上げます。
 このところ、暗い話題が多い訳ですが、本年は新年早々から明るいこともあった訳であります。大学箱根駅伝における山梨学院大学の活躍であります。優勝こそ逃しましたが、大健闘でありました。また、山梨学院大学付属高校の全国高校サッカーでの快進撃もあり、私たち県民に感動と夢を与えてくれました。明後日9日の準決勝に出場することになっておりますが、皆で応援をして是非とも勝利してほしいと願っているところであります。
そのことにより、私たちに元気を与えていただくことと、景気回復の起爆剤になることを願っております。
 さて、富士吉田商工会議所におかれましては、平素におきまして堀内会頭を先頭に管内企業の為に、地域社会の為に、多大な貢献をされておりますことに、改めて敬意を表し、同時に政治に係わる者の一人として心から感謝を申し上げる次第であります。
 ところで、本日横内知事さんがお見えでありますが、これまでも歴代の知事さんが郡内地域にも意を用いて下さいましたが、特に横内知事さんには郡内地域に、北麓地域に、富士吉田に積極的にお力を注いでいただいております。そうした中にあって本日県職員の方も大勢ご出席いただいております。本当に有難いことであります。
 未だ、極めて厳しい経済状況にあって、尚、灯りが見えない訳ですが、中小零細企業の皆様は知恵を絞り、工夫をしながら懸命に頑張っておられます。知恵を絞ることを、雑巾を絞ることに例えさせていただきますと、もう、一滴の水も出ないくらい力一杯絞り、また、布がちぎれるくらい絞って絞って、努力し頑張っておられます。しかしながら、これから更に、景気低迷が続き「二番底」になるのではないかと懸念されております。
 いずれにいたしましても、地域の企業が元気でなければ「まちづくり」「地域づくり」は出来ません。企業の皆様には是非頑張っていただきたい、乗り越えていただきたいと願っております。その為にも、山梨県、富士吉田市、商工会議所が一層連携し、協力し、最大限知恵を絞り、お取り組みいただくことをお願い申し上げます。当然のこととして、私ども県議会議員もこれまで以上に全力で頑張って参ります。
 結びになりますが、富士吉田商工会議所の更なる充実発展と、ご参会皆様のご健勝とご発展をご祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。

全国都道府県議会議長会より永年在職表彰

平成21年11月30日(月) 山梨県議会本会議場

             全国都道府県議会議長会及び山梨県議会より永年在職表彰

S-010JPGIMG_4109 
             ▲ 県議会本会議場において守屋 宏 議長より表彰の伝達を受けました

全国都道府県議会議長会より山梨県議会議員として在職10年以上に及ぶ地方自治の発展に努力した功績が認められ、また、山梨県議会より山梨県議会議員として在職10年県民福祉の向上と県政進展のために尽瘁した功績が認められ、それぞれ表彰を受けました。

平成21年度「県民の日富士吉田会場」式典

平成21年10月24日 富士北麓公園陸上競技場

   平成21年度「県民の日富士吉田会場」式典

S-010JPG184 

来賓としての祝辞 要旨

  お早うございます。ご紹介いただきました県議会議員の武川 勉です。
知事さんには、特にご苦労様です。
  先ずもって、「県民の日富士吉田会場」の式典が盛大に開催されましたことに御祝いを申し上げ、同時に、お互いに喜び合いたいと存じます。
  今年も、各地で様々な災害が発生したことを思いますと、この地域の真冬の寒さは少しばかり厳しいわけですが、つくづく「良いところ」だと思うわけであります。
  さて、「県民の日富士吉田会場」の式典が、ここ富士吉田においても開催されておりますことは、主会場である甲府との距離がただ単に遠いからということだけではないと考えております。
本来であれば、甲府会場の一ヶ所だけでも良いのではないかと思うのであります。二ヶ所で開催されるという理由はいくつかあると思いますが、私どもの立場から言わせていただきますと、これまでも言われ続けてきたことですが、いわゆる国中と郡内には、いろいろな部分で様々な「格差」があるわけであります。
そうしたことを、改めてみんなで考えるのに大変良い機会を与えていただいたと感謝いたしております。
  これまで、歴代の知事さんも郡内地域のために意を注いで下さいましたが、とりわけ横内知事さんには郡内地域のためにこれまでに無くご配慮をいただいております。
しかしながら、この郡内地域には、まだまだ課題も、問題もたくさんあるわけであります。
私ども県会議員も懸命に努力を致しているところでありますが、その意味において、今後更に頑張って参る所存でありますので、どうか横内知事さんにおかれましては、郡内地域に「光」を当てていただき、山梨の均衡ある発展のために、私どもの先頭に立って頑張っていただきたいと願っております。
   今日は、好天にも恵まれ模擬店をはじめ、いろいろな催しなどもありますので、地域の皆様には大いに楽しんでほしいと思います。
  あと先になりましたが、式典に、催しに、ご協力をいただいている全ての皆様に、感謝と御礼を申し上げる次第であります。
  本日は、有意義な一日になりますことを心からお祈り致し、ご挨拶とさせていただきます。

富士スバルラインの「マイカー規制」と富士北麓の「広域周遊観光」のための駐車場整備

平成21年8月21日(金) 県庁知事第1応接室

 富士吉田市長などと横内知事に対して、富士山有料道路(富士スバルライン)の「マイカー規制」と富士北麓における「広域周遊観光」のための大規模駐車場整備について要望を行いました。

S-010JPG武川勉議員 (7) 
              ▲ 横内知事に対して、駐車場の整備について要望


発言要旨

 本日は、知事におかれましては、お忙しいところお時間を割いていただきまして誠に有難うございます。
 只今、富士吉田市長から要望を申し上げたところでありますが、私からもお願いを申し上げます。
 富士スバルラインのマイカー規制については、夏山シーズンの登山・観光の最盛期における渋滞を解消することによって、登山者や観光客の安全と時間的なロスを無くし、また、富士山の環境を保全していく上で極めて重要なことであります。
そのためには、麓に安定的に使用できる専用の駐車場の整備が不可欠であります。
   更に、今、山梨県は観光立県を標榜し、また、富士北麓の市町村では、魅力ある観光づくりに一体となって取り組んでいるところであります。
これからは、特に、観光においても点から線、線から面的にいろいろと知恵を絞り、対応していかなければなりません。
そのためにも、富士北麓地域の広域周遊観光の拠点となる大規模な駐車場が必要になってくるわけであります。
   このように、この駐車場整備は、富士山の環境保全と富士北麓地域の観光振興を図る上で、どうしても必要であります。
是非とも、県有地を活用していただく中で、事業実施に向けて何卒ご理解を賜りたいと存じます。

 [ 尚、横内正明知事から、駐車場の整備について前向きなお言葉をいただきました。]

富士吉田市立病院へのリニアック(がん治療機器)整備に対する県補助金の要望

平成21年7月27日(月)  県庁知事第1応接室

 富士吉田市長などと横内知事に対して、富士吉田市立病院が計画している、リニアック(がん治療機器)の整備事業に対する県費補助について要望を行いました。

発 言 要 旨

 本日は、知事におかれましては、貴重なお時間を割いていただきまして有難うございます。
 只今、富士吉田市長からお願いを申し上げたところでありますが、私の立場からもお願いを申し上げます。
 現在、富士吉田市立病院は郡内地域において唯一の「がん」診療連携拠点病院として、「がん」の診療対策に積極的に取組んでいるところであります。
考えてみますと、富士吉田市立病院は「がん」のみならず、これまで長きに亘り富士北麓地域の医療全般を、正に県に代わって担ってきた現実がある訳であります。
 このことにより、富士吉田市が今日まで多額な財政負担を必要以上に強いられてきたことも是非ご理解いただく中で、県費補助について特段のご配慮を賜りたく、お願いを申し上げる次第であります。

S010jpgimg_1331_4

    ▲ 横内知事に対して県費補助について要望     右端が堀内市長、右から二人目が太田議長

    富士吉田市立病院は、平成19年1月31日付けにて厚生労働大臣から「地域がん診療連携拠点病院」として指定を受け、県立中央病院を核とする県内のがん診療対策に取組んでいるところであります。
    しかし、現在保有している「コバルト装置」は、昭和57年に設置されたもので老朽化が著しく、しかも日本アイソトープ協会は平成18年度末で「線源」の供給を停止しており、1~2年後には放射線治療が出来ない状況となります。また、平成18年11月に日本放射線腫瘍学会から「コバルト」に代わる「リニアック」等へ移行するよう要望書が市立病院に届いているとのことであります。
また、平成19年12月25日付けで山梨大学放射線科から富士吉田市立病院に対して、「乳癌の術後患者の照射に関しては受け入れられない」旨の通知があったとのことであります。
  こうした中、国では平成19年度から「がん診療連携拠点病院」に対して、リニアック整備に係る補助事業を実施しており、平成20年度における補助事業は全国で14施設であったとのことであります。
富士吉田市は、昨年、県の協力の中で厚生労働省に対し、市立病院が整備を計画しているリニアックの補助金申請を行い、その結果、平成20年度疾病予防対策事業費等補助金(がんに係る放射線治療機器緊急整備事業)に係る内示を平成20年6月27日に受けました。 
ところが、機器を設置するためにはスペース的に新たな建物を建設しなければならないことになり、それには予定外の財源が必要になることから、止むを得ず整備事業を断念されたところであります。
  しかしながら、富士吉田市立病院が富士・東部医療圏域内において、今後も、がん診療対策に積極的に取組んでいくためには、「コバルト」に代わる「リニアック」を整備することが必須条件であります。また、地域住民の強い願望でもありますので、富士吉田市立病院においては、再度リニアックを整備することとされた訳であります。
 そこで、リニアック整備には多額な費用を要することから、県に対して富士吉田市への補助金を要望しました。                                                
 
尚、横内正明知事から、県費補助について前向きなお言葉をいただきました。

                         ☆ 山梨県内における「がん」診療連携拠点病院

                 区  分              病院名 厚労大臣からの指定日
都道府県がん診療連携拠点病院 県立中央病院          H 18 . 8 . 24
  山梨厚生病院          H 19 . 1 . 31
地域がん診療連携拠点病院 富士吉田市立病院          H 19 . 1 . 31
  山梨大学医学部付属病院          H 19 . 1 . 31

                        ☆ 各 都 道 府 県 立 の 病 院 数 (地方独立行政法人を含む)

Test_data
(備考) 山梨県は「北病院」、「あけぼの医療福祉センター」を含む

第59回富士吉田市制祭記念式典

平成21年7月25日 (土)  ハイランドリゾートホテル&スパ

                     第59回富士吉田市制祭記念式典

S010jpg_dsc4172_6

来賓としての挨拶 要旨

 只今、ご紹介をいただきました県議会の武川 勉です。宜しくお願い致します。
 まずもって、市制施行59周年を心から御祝い申し上げます。
 世界各地で人種や宗教などによる地域紛争が続いており、今なお多くの人々が苦しんでおります。
また、国内外において天災・人災等による被害も多発しています。
こうした中で、本市におきましては、本年もこの様に平穏で盛大に記念式典が出来得ましたことを、お互いに感謝したいと存じます。
 私は、これまでも機会あるごとに申し上げて参りましたが、「まちづくり」というものは、にわかに出来るものではないと考えています。市民皆様が中心となり、行政や政治家が一体となって、様々な施策や取り組みを積み重ねていって、はじめて「まちづくり」は出来るものだと考えております。
後に結果として、あのまちは教育のまち、文化のまち、歴史のまち、福祉のまち、観光のまち、スポーツのまち、そして各種産業のまち、などと言われるものだと思うのであります。
従って、「まちづくり」は受け身ではなく、柔軟な思考による様々な施策の取り組みが必要になる訳であります。
 先程のご挨拶の中にもありましたが、富士山及び、その周辺の素晴らしい景観や緑豊かな大自然を守り、環境を保全していくことは地元として、当然のことであります。
また、現在、国の指導をいただきながら、山梨・静岡両県、関係市町村、関係機関・団体などで連携して、富士山の世界文化遺産登録の早期実現に向けて、積極的に作業が進められているところでありますが、いろいろな意味で認識や情報を共有し、力を合わせて進めていくことが何よりも重要なことであります。
 国においては、これまで貿易立国として、近年はIT立国として、発展して参りましたが、「これからは、観光を国家戦略として位置づけていく」としており、昨年10月に観光庁を発足させたところであります。
本県においても観光立県山梨として様々な取り組みがなされております。
 先程も申し上げましたように、富士山の環境保全や世界文化遺産登録の推進は当然なことでありますが、一方において、富士山やその周辺を貴重な観光資源として更に活かしていくことによって、国内外からこれまで以上に多くの人々が訪れていただける地域になると思います。
ある意味において相反する二つの課題の調和を図りながら、広い意味での「観光産業」を発展させていくことが観光立県山梨の確立、富士北麓の地域振興には、必須条件でもあると考えております。こうしたことにより、訪れて良かった、住んでよかった、と言われるような地域になるのではないでしょうか。この機会に是非ご理解をいただきたいと存じます。
 私は、本日の市制59周年の意義は、過去の歩みを顧みるのみでなく、来たるべき世代に今日までの歩みを、どう活かしていくかにあると思うのであります。
私たちは、かって先人の経験したものと異なった厳しい試練に直面しておりますが、この試練を乗り越えて明日の富士吉田市の進むべき道を切り開いていくことこそ、今、生きる者の責務であると考えております。
 後、先になりましたが、先程市制に対する「功と労」により表彰を受けられた皆様に対して、重ねて心から御祝いを申し上げます。
 終わりに、本日お集まり下さいました皆様のご健勝と富士吉田市の更なる発展をご祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
 

富士山有料道路における「マイカー規制」

平成21年7月14日(火)  県議会議事堂地下会議室

「富士山の新交通システム等議員検討会」 第2回勉強会

山梨県議会議員有志で構成する「富士山の新交通システム等議員検討会(代表 武川 勉)」では、富士山有料道路(富士スバルライン)におけるマイカー規制の現状と課題、今後の対応等について勉強会を開催しました。
勉強会には、県執行部から県土整備部は担当課長他、また、観光部は部長・関係課長他職員が出席し、マイカー規制について各般に亘り説明がなされました。

★ 〔マイカー規制〕

毎年8月のお盆を挟んで実施しており、本年は、8月7日~18日までの期間と決っています。
しかし、最近は7月第3月曜日の「海の日」を含む三連休が定着したこともあり、登山者のピークが分散化して、マイカー規制期間外でも渋滞が起きています。

富士山有料道路のマイカー規制の現状と課題について

Ⅰ 経緯

  • 平成6年~8年度 5合目駐車場の整備
    週末分散11日間(7月最終週末+8月第1・2週末)
  • 平成9年~19年度 静岡県と合同規制 連続10日間(旧盆前後)
  • 平成19年度 マイカー規制のない週末に渋滞対策
    5合目付近の沿線駐車場利用促進 ⇒ 無料連絡バスの運行
  • 平成20年度 マイカー規制期間
    8月9日(土)~18日(月)23日(土)/24日(日12日間
  • 平成21年度 マイカー規制期間
    8月7日(金)~18日(火)12日間

* 静岡県(富士山スカイライン)マイカー規制  17日間(実時間14日間)

Ⅱ 現状と課題

1) 渋滞状況と対策

  • 週末の5合目駐車場の渋滞原因
    駐車規制がないので登山者の車両等(長時間)が占有
          このため、一般観光客の車両(短時間)が利用できない
  • 5合目駐車場満車時の対策
    : 沿線駐車場に誘導し、無料連絡バスにより送迎
    : 料金所での5合目渋滞状況告知
  • 結果  車両は微増ながらも、渋滞緩和の傾向
    平成19年 平成20年
    延べ渋滞長 26㎞ 14㎞
    最大長 2.5㎞ 1.8㎞

2) マイカー規制の状況

  • 臨時駐車場
    : 料金所手前 5箇所 合計約2,000台分を確保
  • 臨時駐車場から30分間隔でシャトルバスを運行
    : 輸送人員85,462人、運行台数2,719台(上下線合計)
  • 平成20年度マイカー規制(12日間)に関わる道路公社の経費負担は、料金の減収額も含めると約7,000万円
    マイカー規制諸費用 3,200万円
    12日間通行料金の減収額 3,000万円(1日当たり250万円)
    5合目渋滞対策経費 800万円
  • 駐車場が散在しているため
    : バスの配車が錯綜する
    : 交通誘導員が増大する(非効率)
  • イベント開催日は駐車場が借りられない
    ⇒代わりの駐車場確保が困難

3) 渋滞対策とマイカー規制の課題

  • マイカー規制日以外の土日は、無料連絡バスにより渋滞対策を行っているが、渋滞の解消までには至っていません。
  • 富士山有料道路は、富士北麓地域全体の観光資源でありマイカー規制の影響が大きいため、マイカー規制の変更については、関係者を含めた検討が必要であります。
  • マイカー規制拡大には、安定した駐車場の確保が必須条件であり、また、道路公社への料金減収に対する何らかの補填が必要となります。

    現在のマイカー規制時の駐車場
    第1駐車場 富士北麓公園駐車場(約700台)
    第2駐車場 胎内駐車場(約270台)
    第3駐車場 富士スバルランド駐車場(約570台)
    第4駐車場 育樹祭駐車場(約400台)
    第5駐車場 富士ビジターセンター駐車場(約125台)

駐車台数は全体で約2,065台となっているが、富士北麓公園、富士スバルランド駐車場は、イベント等がある場合、使用できない或いは部分使用となることがあり、日によっては全体でも、1,000台程度となってしまいます。

これまでの「登山者が集中する時期と、マイカー規制の期間が合致していない」との指摘を受けての対応として

     報道によると

  • 横内知事は1月21日、富士吉田市内の「県政ひざづめ談義」において、富士山のマイカー規制について、2010年夏から、従来のお盆期間を中心とした規制を7月中下旬から始める考えを明らかにしています。
  • 富士山有料道路は、富士北麓地域全体の観光資源でありマイカー規制の影響が大きいため、マイカー規制の変更については、関係者を含めた検討が必要であります。
  • 知事は、登山シーズンの渋滞が慢性化している富士スバルラインについて「静岡県側と同一歩調をとらなければならない」,「バス輸送のためのマイカー用駐車場を確保し、乗り入れ禁止期間の延長を図りたい」と述べています。

国家戦略としての観光行政の展開

平成21年7月8日(水)  県議会議事堂地下会議室

「富士山の新交通システム等議員検討会」(代表 武川 勉) 第1回勉強会

今回は、国において新しく発足した「観光庁」の神谷俊広次長様(現在は国土交通省関東運輸局長)に御来甲願い、観光行政の展開について幅広くご講演をいただきました。
尚、30名の県議会議員がご参加下さいました。

S010jpgimg_3296_2

S010jpgimg_3302

                                   ▲ ご講演をしていただいた、当時の観光庁次長の神谷俊広氏

S010jpg005

                            ▲ 山梨のこれからの観光について、神谷俊広氏と大いに語り合う

少子高齢化時代の経済活性化の切り札は「観光」です。

★ 地方においては地域振興策の新たなアプローチが必要であり、観光による交流人口の拡大は地域経済の起爆剤であります。

★ 集客力のある個性豊かな地域づくりは、地域の自主・自律の精神も促します。

☆   現在の日本人の海外旅行者数は国際ランキング(2006年)において、世界で第13位、アジアでは中国についで第2位であります。  

☆   一方、外国人旅行者の受入数の国際ランキング(2007年)において、世界で第28位、アジアでは中国、マレーシア、香港、タイ、マカオについで第6位であります。

環境保全と調和した地域振興

★ 今、国においては、「観光立国」の実現を国家戦略として位置づけており、また、本県においても、観光立県「富士の国やまなし」の確立に向けて様々な施策を推進しています。
富士山は日本人の心の故郷であり、世界の宝であります。また、山梨県民の、富士北麓住民の、誇りであります。
そして、かけがえのない、素晴らしい富士山を後世に引き継いでいくことは、私たちの大事な責務であります。
富士山とその周辺の美しい景観や豊かな自然を守り、環境を保全していくことは当然のことでありますが、元気な山梨と地域の活性化のためには、富士山を観光資源として最大限活かしていく必要があることを、真剣に考える時にきています。
現在の7月・8月を中心とする限られた期間での富士山の登山・観光から、通年型にしていくことが最も重要なことであります。そのために、「富士山の新交通システム」などを含めて各般に亘り調査・検討を行って参ります。

富士山の新交通システムについて

★ 現在、富士山への観光客や登山客は、主にマイカーにより富士スバルラインを利用し、富士山五合目を訪れているが、その排出するCO2などによる富士山への環境負荷が大きな問題となっています。
また、近い将来、化石燃料である石油は枯渇するであろうことも合わせ考えると、富士山においても環境に負荷をかけず、安全で快適で安定的に登山できる新たな交通システムのあり方について、調査・検討を行う必要があるからです。

★ また、現在国と連携しながら山梨・静岡両県、関係市町村等において「富士山の世界文化遺産登録」の実現に向けて作業を進めている時に、こうした調査・検討、議論することは「障害になるのではないか」というようなご意見もありますが、様々な視点から調査・検討し、議論を深め、総合的な観点で将来の「あり方」を集約しようとすることは、世界文化遺産登録の主旨にも整合するものと考えています。

「富士山世界遺産インフォメーションセンター」の開設

平成21年6月30日(火)  

現在、国、山梨・静岡両県、関係市町村、関係機関・団体等は、連携を図りながら富士山の世界文化遺産登録の早期実現に向け、その作業を進めているところであります。こうした中、(財)ふじよしだ観光振興サービス(理事長 堀内 茂 富士吉田市長)と、富士吉田市との共同による「富士山世界遺産インフォメーションセンター」が6月30日に国道139号線沿いの金鳥居の南側(上吉田1-10-15)に開設されました。このセンターは、富士講が隆盛であった江戸時代に花開いた御師文化を中心に、富士山を取り巻く様々な文化的資産を紹介・案内することをその主な目的としています。私は、このセンターの開設を機に地域住民の皆様には、富士山の世界文化遺産登録の意義と目的を、より理解していただき、官民が一体となって推進していくことが最も重要であり、そのことが不可欠であると考えております。

                      

                                                                開設セレモニーのテープカット     

S010jpgdscn1346_4

▲ 左から 武川県議   2人目が県教育委員会佐藤教育次長

                             4人目が堀内市長   5人目が太田市議会議長

S010jpgdscn1343_2

                                     ▲ 開設式典において来賓として挨拶  (金鳥居市民公園)

私の意見

★ 私の地元、富士吉田市は、昨年、富士山のすぐれた文化的な景観を後世に引き継ぐためには、まず住民の理解が必要であるとの考えから、この文化遺産を保護しながら活用すべき理念を盛り込んだ「富士吉田市富士山文化遺産候補条例」を制定いたしました。
  富士山の世界遺産への登録は、富士北麓地域だけの問題ではなく、山梨県民の、そして国民の総意と悲願として、実現されるべきものであると考えております。
 

★ 熊野古道の世界遺産登録を果たした和歌山県は、世界遺産の保存や活用についての理念を定め、また、県民の機運を高め、県民などが担う役割を定めるなど、県条例を制定しております。 
  私は、本県においても、富士山の世界遺産の登録を目指すことが決まった時点で、条例を制定していれば、全県的な機運がさらに醸成されていたのではないかと思っております。
  

★ 世界遺産への登録により、富士北麓地域はもとより山梨県は、世界中から更に脚光を浴びる地域となります。同時に、富士山の豊かな自然や環境を適切に保護、保全していくことは、後世にすばらしい遺産を継承していく上でも必要なことでありますので、一日も早い登録を切に願うものであります。

 
★ こうした中、「平泉」の登録延期などにみられるように、審査が一段と厳しくなったことから、横内知事は、過般、新たに構成資産の見直しなどに取り組むため、目標としていた平成23年登録は難しいと表明されております。
  富士山は、平泉の二の舞を演ずることは許されません。平泉では、浄土思想と構成資産との関連性などの証明が不十分とされました。
富士山におきましては、既にリストアップされている構成資産と「富士山信仰」との関連性の証明、更には、富士山の顕著な普遍的価値を世界の人々に分かりやすく説明していくなど、万全を期す必要があると考えます。


★ 私は、世界遺産委員会の議長を務めたクリスティーナ・カメロン氏の「世界遺産登録はゴールではない。保存管理の長いプロセスの第一歩である」という言葉が強く印象に残っております。このカメロン氏の言葉は、言い換えると「世界遺産登録」が実現した後において、行政は勿論であるが、特に、地域住民の皆様には結果として、大きな責任と義務が伴うことになる覚悟が、必要になってくるということであります。このことを、全ての皆様に認識しておいていただきたいと存じます。 

山梨県議会議員 武川勉(たけかわつとむ)後援会「武朋会(ぶほうかい)」