平成21年6月30日(火)
現在、国、山梨・静岡両県、関係市町村、関係機関・団体等は、連携を図りながら富士山の世界文化遺産登録の早期実現に向け、その作業を進めているところであります。こうした中、(財)ふじよしだ観光振興サービス(理事長 堀内 茂 富士吉田市長)と、富士吉田市との共同による「富士山世界遺産インフォメーションセンター」が6月30日に国道139号線沿いの金鳥居の南側(上吉田1-10-15)に開設されました。このセンターは、富士講が隆盛であった江戸時代に花開いた御師文化を中心に、富士山を取り巻く様々な文化的資産を紹介・案内することをその主な目的としています。私は、このセンターの開設を機に地域住民の皆様には、富士山の世界文化遺産登録の意義と目的を、より理解していただき、官民が一体となって推進していくことが最も重要であり、そのことが不可欠であると考えております。
開設セレモニーのテープカット
▲ 左から 武川県議 2人目が県教育委員会佐藤教育次長
4人目が堀内市長 5人目が太田市議会議長
▲ 開設式典において来賓として挨拶 (金鳥居市民公園)
私の意見
★ 私の地元、富士吉田市は、昨年、富士山のすぐれた文化的な景観を後世に引き継ぐためには、まず住民の理解が必要であるとの考えから、この文化遺産を保護しながら活用すべき理念を盛り込んだ「富士吉田市富士山文化遺産候補条例」を制定いたしました。
富士山の世界遺産への登録は、富士北麓地域だけの問題ではなく、山梨県民の、そして国民の総意と悲願として、実現されるべきものであると考えております。
★ 熊野古道の世界遺産登録を果たした和歌山県は、世界遺産の保存や活用についての理念を定め、また、県民の機運を高め、県民などが担う役割を定めるなど、県条例を制定しております。
私は、本県においても、富士山の世界遺産の登録を目指すことが決まった時点で、条例を制定していれば、全県的な機運がさらに醸成されていたのではないかと思っております。
★ 世界遺産への登録により、富士北麓地域はもとより山梨県は、世界中から更に脚光を浴びる地域となります。同時に、富士山の豊かな自然や環境を適切に保護、保全していくことは、後世にすばらしい遺産を継承していく上でも必要なことでありますので、一日も早い登録を切に願うものであります。
★ こうした中、「平泉」の登録延期などにみられるように、審査が一段と厳しくなったことから、横内知事は、過般、新たに構成資産の見直しなどに取り組むため、目標としていた平成23年登録は難しいと表明されております。
富士山は、平泉の二の舞を演ずることは許されません。平泉では、浄土思想と構成資産との関連性などの証明が不十分とされました。
富士山におきましては、既にリストアップされている構成資産と「富士山信仰」との関連性の証明、更には、富士山の顕著な普遍的価値を世界の人々に分かりやすく説明していくなど、万全を期す必要があると考えます。
★ 私は、世界遺産委員会の議長を務めたクリスティーナ・カメロン氏の「世界遺産登録はゴールではない。保存管理の長いプロセスの第一歩である」という言葉が強く印象に残っております。このカメロン氏の言葉は、言い換えると「世界遺産登録」が実現した後において、行政は勿論であるが、特に、地域住民の皆様には結果として、大きな責任と義務が伴うことになる覚悟が、必要になってくるということであります。このことを、全ての皆様に認識しておいていただきたいと存じます。





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